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2007年1月13日 (土)

中村紀洋バッシング

オリックスの中村紀洋選手が、泥沼化した契約更改交渉の末、退団に追い込まれた。ネット上では、中村選手の過去・現在の言動について非難の集中砲火が起きている。しかしこうした非難は、オリックスという組織の問題点に目を塞ぎ、個人に責任を転嫁する「弱いものいじめ」と思えてならない(断っておけば、私は特に、中村選手の個人的ファンではない)。

オリックス側の野球協約無視といった問題点については、「たわしのBlog」の以下の記事に詳しいので、ぜひご一読を。http://blog.livedoor.jp/tawashi_osaka/archives/51282712.html

私が今回の経緯を見て感じたのは、中村選手はオリックスの巧妙な「リストラ」策に引っかかったのではないかということである。組織が「リストラ」を行う際、プライドが高い人物を怒らせて、「自主的に」退職するよう仕向けることは珍しくない。中村選手に対して行われた、野球協約の下限を超える減額提示(2億円→8000万円)は、まさに彼を「怒らせる」ことを目的になされたものではなかったか。そして、中村選手は見事その通りに反応してしまい、退団に追い込まれることになった。

しかし不思議なことに、世論の反応は、彼に対する「仕打ち」に同情するどころか、中村選手の「わがまま」を非難するものが圧倒的に多い。実際には、今回のような労使交渉が社会的に容認されることになれば、それは一般企業の経営者によっても即座に「真似される」ことになってしまうのに・・・。「中村紀洋バッシング」は、異端者を受け入れる寛容さを急激に失いつつある、今の日本社会を象徴している気がしてならない。

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